【大阪市北区】後期展示では重要文化財『序の舞』が登場!大阪中之島美術館で、「生誕150年記念 上村松園」展が6月1日まで開催中!
大阪市北区中之島4丁目にある『大阪中之島美術館』では、2025年3月29日(土)から6月1日(日)にかけて「生誕150年記念 上村松園」という展覧会が開催中です!
上村松園(うえむらしょうえん)は、気品ある美人画を得意とした日本の女性画家です。
5月11日までの前期展示を終え、5月13日より後期展示が始まり、今回特別に後期展示記者内覧会にお邪魔させていただきました。

小川さん
今回の内覧会では、大阪中之島美術館 学芸員・小川さんによる後期展示の主なポイントの解説がありました。
こちらは重要文化財の『母子』という作品で、慈愛に満ちたまなざしで青眉の母が子を見つめており、母性をテーマとする松園作品の中でも代表的な名作とされています。
こちらは『待月』という作品で、両手を組んだ女性が頬杖をつく姿を斜め後ろから横顔を捉えており、欄干を低めに配置し、空を広々と描くことで女性の半身が引き立てられています。
こちらは『男舞之図』という作品で、典型的な男舞の姿をした舞い手の女性が描かれ、躍動的な姿勢をとっています。
こちらは『晩秋』という作品で、破れた障子を繕う若い女性のさりげない姿が清々しく、日常で働く女性を描いた松園の晩年の名作とされています。
こちらは重要文化財の『序の舞』という作品で、能を舞う女性の凛とした姿と、優美な所作の中にも強い意志が感じられ、松園芸術の真の代表作とされています。
小川さんの解説によると、こちらの『序の舞』は「いつから展示するのか」との多数の問い合わせがあったそうで、人気の高さがうかがえる作品となっています。
今回紹介したのはほんの一部ですが、その他に様々な作品が展示されています。
有料で俳優・木村多江さんがナビゲーターを務める音声ガイドの貸出を実施しています。
木村さんの柔らかい声に包まれながら上村松園の凛とした作品を観ていくと、作品の世界にゆったりと入り込めます。(※音声ガイド貸出料金:お一人1台 税込650円)
皆さんもこの機会に、上村松園の作品や生き方をご覧になってみてはいかがでしょうか?
観覧料や会期の日程など詳しくは、ホームページからご確認ください。
※「生誕150年記念 上村松園」PR事務局様、大阪中之島美術館様、撮影協力ありがとうございました!
『大阪中之島美術館』はこちら↓